当たり前だけど当たり前でないもの
2022年3月7日号
リライフアカデミー講師・精神保健福祉士 田中先生
当たり前だけど当たり前でないもの
先日、以前から利用していたスーパーが、改築の為50年以上の歴史に一旦幕を閉じました。
長いことそこにあるのが当たり前だったお店が1年以上お休みとなると、ちょっとした買い物など思いのほか不便なものです。
「野菜の新鮮さはイマイチ」とか「オシャレな食材や調味料はやっぱり置いてない」などと悪態をつきつつも、帰宅途中にあり夜遅くまで営業しているお手頃なスーパーとして、大いに日々の助けになっていた事に改めて気付かされたのでした。
そんな風に私たちは、そこに当たり前にあるものの価値や意味を見過ごしていることが往々にしてあるような気がします。
そして、それが自分自身に関することだったらどうでしょう?
自分が得意で当たり前に出来ることは、周りからいくら評価されても、自分の基準ではそれが長所だとか才能、魅力であるとは俄かには信じ難いような気がしてしまうものかもしれません。
そして、周りと比べて足りていない部分に目を向けて、自分を責めたり卑下したりしてしまっていないでしょうか。
価値はあるかないかではなく、あるのが当たり前。その前提でご自身のことをもう一度見つめ直してみて下さい。「当たり前」の中にたくさんの魅力が発見出来るはずです。
仕事でやったことがないプレゼンをしなければならず、少し前からドキドキして胃が痛む時があるほど。
わたしにとってはとっても苦手でできれば避けたい分野のお仕事なのに、なぜかまわりから期待されて‥。
プレッシャーではあるけれど、自分の価値をまわりもみとめてくれているということなのでしょうか。
少し気が楽になりました。
苦手なことも、自分ができることをすればそれでいいと楽しみたいです。
自分自身のことで、「あたり前」になっていて、その素晴らしさに、気づかないでいること、あるなぁと思いました。
最近親しくなった、1才半の子供さんと、そのお母さんのところに、時々遊びに行っていて、そのお母さんから、私の誕生日にカードを頂いて、そこに「優しく穏やかな」大島さんと書いてありました。
学生時代には、自分の長所に「優しい」と当たり前のように書いていましたが、最近はそんなこと思ってもみずに過ごしていました。
このマガジンを読ませて頂いて、もっともっと自分の長所に目を向けていこうと思いました。ありがとうございます。