コロナ、3年目
2022年4月4日号
リライフアカデミー講師・公認心理師 藤田先生
皆さんこんにちは。オボクリニックカウンセラーの藤田です。関東でも桜が咲き、すっかり春めいてきた3月の終わりにこの原稿を書いています。
振り返ると、穏やかに春を迎えられるのは久しぶりな気がします。2年前は、3月に突如学校が一斉休校になり、4月には最初の緊急事態宣言が発出されました。電車はガラガラ、街にも人がいない。様変わりしたその光景を今でも覚えています。昨年は、年明けから3月下旬まで緊急事態宣言下、一度解除されるも1ヶ月後にはまた宣言下に逆戻りでしたね。
新型コロナの陽性者数は過去2年の同時期より多いのに穏やかでいられるのは何故でしょうか。この一年でワクチン接種が進んだこともあるでしょうが、私は「慣れ」が大きいと思います。マスクや手洗い、消毒といった感染予防はもちろん、外出の頻度や人との付き合い方など、コロナ禍での生活様式にすっかり「普通」に感じます。慣れ=緩み、と思われがちですが、適応する力を持っている証でもあります。この2年で少しでも適応できた自分を認めることは、自信に繋がるので是非振り返ってみて欲しいです。
一方で、マスク生活が長くなったことで、表情筋の衰えを感じる方も多いのではないでしょうか。表情は、言葉と同等かそれ以上に自分の気持ちを相手に伝える大切なツールですが、使わないと衰えます。
あなたの笑顔は、ちゃんと笑えていますか?怒った顔は、ちゃんと怒れていますか?
鏡の前で試してみてください。そして、毎日笑顔の練習をしてみてください。表情は筋力なので、毎日練習して鍛えれば、より豊かになっていきます。コロナ禍での生活はまだ続きそうですが、表情というツールは失わないよう、気をつけて生活したいですね。
私も脱マスク後に不安を持っています。
ずっと人前ではマスクをしているので、口を出すのが恥ずかしい感じがします。
マスクが下着のように感じる時があります。大昔の人、それでも大事なところは布を巻いていたようですが、その単純な布が文化となり、地方によって様相が変わってきて訳であって。
マスクも同じように始めはアベノマスのように単純な物でしたが、そこは現代人、文化とまではいかないにしても、いろんな柄のマスクがでてきたり、おしゃれになってきました。
私はというと、単純なマスクを利用していますが、今では顔の下着のように感じてしまうことがあります。
ということは、脱マスクの世の中になったら、『下着を脱がなければいけない』ってことになります。
あまり歯並びも良くないし、口臭も気になっていたし、ある意味マスクは味方になってくれていたので、よく考えてみるとちょっと不安です。
マスク美人って言葉もあるくらい。いろんな意味でマスクを外すのって怖いような気がします。
最近、鏡を見ると、ほっぺたが下に下がっていて、年のせいかと思い、少しショックだったのですが、マスクをしている時が長い為からくる表情筋の衰えとあって、少し救われる気持ちがしました。
もっと笑ったり、怒ったりして、表情筋を鍛えようと思いました。
私は私のままでいい。
この言葉がとても心に響きました。
悩みがあって迷っても、自分の物差しでブレずにいれるジブでありたいと思います。
マスクをしている顔が当たり前で、みんなの本当の顔を忘れてしまったかも?
早く本来の顔が見れる生活になりたいです。