言葉から受けるイメージを味方に
以前私が北海道へ行ったときのこと。
会話の中で相手の方から「それはゆるくないねぇ。」と言葉を掛けられたことがありました。
私はどんな意味なのか分からず、きょとんとして相手に尋ねてみると、
「ゆるくない」というのは北海道の方言で「大変だ」の意味とのこと。
それを聞いた私は「ゆるくないかぁー」と、ホッとした気持ちになれたことを今も憶えています。
標準語で「大変だ」と言うと、割と余裕のないもしくは危機迫った感じの印象を私は受けるのですが、
「ゆるくない」だと「ゆるくはないのね」と、とりわけ大ごとでは無いような印象を受けました。
その後興味を持って調べてみると、
「ゆるくない」は「きつい」「つらい」「疲れる」といった大変な心情を表す言葉で、また気持ちだけでなく、「容易ではない」「楽ではない」といった大変な状況も「ゆるくない」と言うそうです。
「大変」も「ゆるくない」も意味は同じ。
ただその言葉の響きによって、感じ方や捉え方に違いが出てくるのは面白いですよね。
田舎のおばあちゃんに声をかけてもらったような、穏やかな気持ちになれるお国言葉。
自分にとってホッとできるお国言葉を取り入れていくことは、インナーチャイルドに寄り添う行為となるのではないでしょうか。
大変」を北海道の方言で「ゆるくない」と言うのですね。標準語の「大変」と、方言の「ゆるくない」とでは、受ける感じ方が、「大変」の方が、より「大変」に思いますね。
きっと、他にも同じ意味でも、受ける印象の違うのが、あるかと思います。
言葉から受ける感じ方の影響って結構ありますね。「子供の自分」に優しく響く言葉探しを、してみたくなりました。
生きるのに、辛さを感じている人にとっては、心の安全地帯とおもいます。
その中で、「うつ病の総仕上げとして利用したい」と思う人に薦めたいとありました。
おぼ先生に良く相談してみて、利用した方が良いかどうか、聞いてみたいと思いました。
『自分にとってホッとできるお国言葉を取り入れていくことは、インナーチャイルドに寄り添う行為となるのではないでしょうか。』
本当にそうなのでしょうか。
僕は上京して自分の奥に言葉をひたすら隠し続けました。結果、なんとなく生活(仕事場)では表面上は繕えたのですが、確かにしっくりいく日々ではありませんでした。
今では奥にことばは結構誇りに感じています。
地方出身者の私は都会で生活する時、方言がコンプレックスでもあり、心の安らぎでもあり、誇りでもありました。言葉の力って不思議です。